インスピレーション
日本国内では、知ることのできない海外の飲食店情報をご紹介!あなたのお店のストアコンセプトや新たなビジネスのアイデアとして参考になるはず!
ただのバーガーショップではないShake Shack!
日本でも、1~2時間待ちはあたりまえ!世界的有名ハンバーガーブランドの一つとして知られるようになったシェイクシャック(Shake Shack)ですが、実はただのハンバーガーショップではないのです!
ニューヨークの歴史ある都市の美化をまもる重要な役割をはたしています。知れば知るほど好きになるシェイクシャックの隠されたヒミツを教えましょう!
都市再造成の一案として誕生
シェイクシャック1号店は、ニューヨーク、23丁目のおしゃれな街として知られるチェルシー地区にあるマディソン・スクエアパークという公園の中にあります。
爆発事件があった現場の、すぐ目と鼻の先です。
今のマディソン・スクエアパークは、観光名所としても有名な「フラットアイアンビルディング」のすぐ目の前で「エンパイヤステートビルディング」もすぐそばに見える抜群のロケーションです。
ミッドタウンの優雅な雰囲気と、落ち着いた、のどかな雰囲気を感じる歴史ある公園です。
しかし、19世紀終り頃のマディソン・スクエアパークは、麻薬と犯罪がはびこる公園と化していました。歴史的な美しい景観は失われ、完全に荒廃してしまっていました。
この問題を解決するため、2000年、ニューヨーク市は、公園再生キャンペーンを行い寄付を募りました。企業や個人から多くの寄付が集まり、その寄付金をもとに公園の修復を行い、現在のような緑豊かな公園に再生を遂げました。今では、アートイベントやコンサートなどが定期的に行われる、人々が行きかう公園として活気を取り戻しました。
シェイクシャックは、このマディソン・スクエアパーク再造成の時に生まれました。シェイクシャックができるまでは、公園の空きスペースにホットドックカートと呼ばれる、ホットドック屋さんを設置していました。
2004年に、公園内にストランを作るため入札を行い、誕生したのがシェイクシャック1号店です。当初は、チェーン展開を視野に入れていたわけではなく、ニューヨークに根付いた店舗として構想されたようです。
しかし、うわさがうわさを呼び、連日長蛇の列ができることから、市場の可能性を感じチェーン展開へと視野を広げ、今では、あらゆる場所に支店ができ、空港の中にまで出店しています。
出国前に駆け込みで、最後の思い出にとシェイクシャックに駆け込む人も見かけました。
シェイクシャック人気の裏には、こうした公園再生の背景があることから、地元ニューヨークの人々から愛されるお店として根付いているのだと思います。
2015年にはニューヨーク証券取引所に上場し、優良企業として世界中に進出しています。
世界進出を果たしたシェイクシャックの今後の展望が楽しみです。
マディソン・スクエアバークの維持管理やイベント運営に関する費用は、シェイクシャック1号店の利益の一部と近隣の方々の寄付から成り立っています。
1号店が利益をあげれば上げるほどマディソン・スクエアパークの貢献につながり、街がきれいになる。そして人が集まり、にぎやかになる。
とても素晴らしいコンセプトだと思いませんか?
今では、ニューヨークのどこでも食べられるようになってしまいましたが、本場のシェイクシャックを食べるなら、1号店でマディソン・スクエアパークの歴史を感じながら、最高のハンバーガーを味わってください!
シャックバーガー、チーズフライ、バニラシェイクの黄金トリオ!
さて、本場シェイクシャックの味はというと、最高です!写真を見るだけでもおいしそうだと思いませんか?
シェイクシャックバーカーのメイン商品は「シャックバーガー(Shack Burger)」です。
サイドメニューには、「チーズフライ(Cheese Fries)」と「シェイク」です。
名前に「シェイク」とついていることからも、シェイクにもいろいろな種類があり、ピーナッツバターや塩キャラメルなど珍しい味もあります。
シャックバーガーダブル(Shack Burger Double)
シェイクシャックバーガーの顔ともいえるハンバーガー!
クラシカルなチーズバーガー。レタスととトマトが挟まった、理想的なビジュアルです!$2.80プラスでダブルバーガーにできます。
ジューシーなミートが食べごたえあり!
チーズフライ(Cheese Fries)
当初のシェイクシャックは、フライドポテトの品質が悪いと問題になった時期がありましたが、そんな時期も乗り越え、今ではシェイクシャック代表的な商品になりました!
チーズソースをたっぷりかけたフライドポテトは絶品!シャックバーガーと必ず一緒に頼みたいサイドメニュー。
チキンシャック(Chick'n Shack)
ブルックリン店でしか食べられなかったメニューでしたが、大人気のため全店で食べられるようになったチキンシャック。
ホルモン剤や抗生物質を一切使わない、ケージを使わずにのびのびと育った100%オールナチュラルのチキンを使っています。
サックサクにあげられたチキンはクセになるうまさ!決して油っこくなく、この大きさならいくらでも食べられそうです!
マヨ(マヨネーズ)を増し増しにして食べれば、さらに最高!
特別な味わいシェイクシャック!
シェイクシャックバーガーには、個人的に思い入れがあります。
それは、僕自身が3年間滞在したニューヨークの生活に別れを告げる、最後の晩餐がシェイクシャックバーガーだったのです。
3年間の暮らしは決して華やかではなく、どちらかというと苦労の方が多かったため、いろいろな思い出が交錯するなかで、これから帰る日本に思いはせていたことを思い出します。
それと同時に、ニューヨークで出会った一番仲の良い友達とも、このシェイクシャックバーガーでの食事が別れの日になったのです。
シェイクシャックの味は僕にとって、特別な思い出の味がするわけです。
いろいろなところで、今ではシェイクシャックが食べられるようになりましたが、1号店でしか味わえない味がそこにあるのです!
ちなみに最後に、シェイクシャックの裏メニューがあることを知っていますか?
その名も、「ピーナッツバターベーコンバーガー(Peanuts Butter Bacon Burger)」!
なかなか知っている人はいないはず。オフィシャルには公開されていないメニューです。
週末に頼めば、食べられるかも!トロットロのピーナッツバターをかけて食べるのは、まさにアメリカ流!
ぜひ、お試しあれ!