今後のweb集客を考える
グルメサイトの評価点数に対する信頼感の薄れ
グルメサイトの中でも、影響力の高い「食べログ」が評価点数を操作しているとネットやニュースで話題になりました。
「食べログ」運営会社は「自然検索で表示される点数およびびランキングにおきましては、これまでと同様ユーザーの評価を基礎に算出、表示をしております」と否定しています。
この疑惑について、まったく内部で関与していないかどうかは、誰にもわかりません。
むしろ、有料会員になれば点数が上がるのであれば、広告宣伝のひとつとしてお店側は大いに利用すればいいと個人的には思います。
しかし問題はそこではなく、この一件から利用者の評価点数の見かたが大きく変わってしまったということにあると思います。
以前ほど、評価に対する信頼感がなくなってしまいました。
純粋に評価点数が高ければよいお店という単純な考えだったのに「アルゴリズム」があることや「ユーザーによって評価への影響度が違う」ということを考えると、果たして純粋な利用者の評価だけとも考えられなくなります。
食べログの点数操作疑惑の点から今後の飲食店のWEB集客について考えてみましょう。
食べログ点数操作疑惑の発端
事の発端は、ユーザーの口コミによる評価点数が高評価だったお店が短期間で急に減ったとツイッターで話題になり、運営会社の介入があったのではないかという声が拡がりました。
炎上のきっかけは、飲食店「ウルトラチョップ」を経営する高岳史典氏が、2016年9月6日に自身のツイッターにで「食べログの評価をいきなり3.0に下げられ、そこに食べログの営業から連絡がかかってきて、食べログの予約サービスを利用しないと検索の優先順位を落とす」と連絡があったという投稿が、いっきにツイッター上で拡がり3000回以上ツイートされました。
食べログのサイト運営をするカカクコムは、即座に「自然検索で表示される点数およびびランキングにおきましては、オンライン予約機能利用の是非にかかわらず、これまでと同様にユーザーの評価を基礎に算出、表示をしております」と否定をしましたが、ネット上では営業を断ると評価点数がリセットされるのではないかという噂が広まりました。
食べログ点数操作疑惑の背景
評価点数が高評価のお店が急減した原因は「アルゴリズムの見直しをしたから」だと発表をしています。
食べログの評価点数は、単純な平均値ではなく、影響力のあるユーザーの評価が反映される独自のアルゴリズムがあるようです。
しかし、そのアルゴリズムも一般公開されていないため、さまざまな憶測が生まれ、その不信感から今回の疑惑につながったのではないかと言われています。
ちなみに、食べログの点数算出の方法は食べログサイト上に記載されてあります。
点数算出の方法・考え方:https://tabelog.com/help/score/
数あるグルメサイトのなかでも、食べログの影響力はとても大きいがゆえに、飲食店側としても敏感になる話題であることは理解できます。
食べログのことをよく言わないお店があることもまた事実です。
「受け身」のWEB集客から「プッシュ型」WEB集客へ
気になるお店や初めて行くお店は、行ったことのある人が確かに評価が気になります。3.5以上であれば安心していけると今までは考えていました。
グルメサイトは多くの人に利用されています。しかし閲覧するニーズは多いのですが、書き込みをする人は非常に少ないのが現実です。
一部の影響力をもったユーザーの意見しだいで評価点数が左右されることも、ないとは言いきれないのです。
グルメサイトだけを集客の柱にしてきたお店も、そろそろ他のWEBからの集客方法も考慮すべきではないでしょうか?
評価点数操作の疑惑の一件から、評価点数が高いだけでは、今までほど安心感や信頼感は得られにくいくなりました。
ユーザーにお店を見つけてもらうのをただ待つだけの「受け身」の集客ではなく、自ら情報を発信するプッシュ型のブログやSNSを利用したWEB集客の方が効果的なのです。
無論、プッシュ型の集客で集客できていれば、グルメサイトの評価点数が勝手に下げられてしまうといった話題に振り回される必要もないのです。
実際にWEBから集客ができている飲食店は、グルメサイトからの集客より、SNSやホームページからの直接流入の方が多いのです。
評価点数ばかりに一喜一憂していないで、お店のネームブランドの認知を拡げる努力していれば、おのずとWEBからお客さんを呼びこめる仕組みができあがるのです。