他のお店にはない独自の強みを打ち出す!
選択肢が多いと選べない
人間の性質として、選択肢が多ければ多いほど、一つに決められないのです。
お店選びをインターネットで検索する現代では、キーワード1つ入れれば、あなたのお店と同じような、お店がずらりと出てきます。
お客さんは選択肢が多いために「なぜこのお店を選ぶのか?」という理由を考えながらお店選びをしているのです。
結局考えすぎて、選べなくなってしまい、検索の一番に出てきたお店を選んでしまうのです…。
極論をいえば「あなたの場合は、このお店がピッタリです」ということさえ、はっきりと教えてくれれば、お客さんはそれで十分なのです。
もし、あなたのお店を「選ぶべき理由」が明確にお客さんに提示できれば、お客さんは迷わずにあなたのお店を選びやすくなります。
あなたのお店を選んでもらうためには、「他のお店にはない独自の強み」を打ち出すことが重要です。
選んでもらうにはUSPが必要
USPとはUnique Selling Propositionの略で「他にはない独自の強み」という意味です。あなたが、お店をアピールするのにも、何か商品やサービスを売るのにも、この強みがお客さんに伝えられるかどうかが重要になります。
USPを伝えることは、他のお店との比較ポイントを伝えることなのです。お多くのお客さんは、お店を選ぶにも、なにか商品を買うにも、比較検討をして選んでいます。
他のお店ではなく “あなたのお店” を選んでもらうには、他のお店との比較ポイントを明確にしたUSPを打ち出すことが必要です。
飲食店のUSPになりえる要素
ハード面 | ソフト面 |
---|---|
立地・眺め | 料理の質や量 |
広さ・狭さ | お酒の質や種類 |
デザイン・内装 | 経歴(有名レストランでの修行歴など) |
頑固おやじ | 接客の質 |
年数・歴史(創業○○年の老舗) | |
コース・プラン | |
コンセプト |
USPを作るうえでの注意点として、どのお店でも打ち出せそうなつよみをUSPにしてはいけません。
例えば「料理のおいしさ」を強みとして打ち出しても、お客さんからしてれば「飲食店は、どこもおいしくて当り前」なのです。どこのお店も基本的には、おいしいので強みにはなりません。
お客さんは、あなたのお店を選ぶ、圧倒的、明確な違いが知りたいのです。
「個性的な店長がいるお店」「特別な食材をあつかっているお店」とか「メニューのないお店」などなど、あなたのお店ならではのUSPを見つけ出してください。
USPを決める2つのポイント
- 競合店にまねされにくいこと
- 競合店と同じ土俵で戦わずにすむこと
USPが明確になれば、競合と戦わずして売上げを伸ばすことができるのです。
今までは、小さなパイの取るために熾烈(しれつ)な生存競争を繰り広げていましたが、USPを打ち出すことで、そこからいち早くぬけだせます。
しかも、それだけでなく新たな顧客層を取り入れることができるようになります。
USPがはっきりすると紹介されやすくなる
USPをはっきりすることで、ニュースメディアやブログ、SNSなどで紹介されやすくなるというメリットがあります。
ニュースメディアは、記事の観覧者数を増やすことで広告収入を得ています。
観覧者数を増やすために、新しい情報や珍しい情報を好んで記事に取り上げる傾向があるのです。
ニュースサイトを利用する読者が飽きてしまわないように、過去に取り上げたことのないような話題を優先的に選んでいます。
まとめサイトのようなキュレーションサイトでも同じように、似たような内容を集めるよりも、バラエティーに富んだ情報が集まっている記事の方が読者に好まれているため、違いのはっきりした情報を選ぶ傾向があるのです。
USPがはっきりすることで、お客さんに選んでもらいやすくなるだけでなく、他社のホームページやブログ、SNS、ニュースサイト、キュレーションサイトで紹介されやすくなるという大きなメリットがあるのです。
まとめ
- たくさんの選択肢の中から、あなたのお店を選んでもらうには、「USP(他にはない独自の強み)」が必要
- 「USP」を作るうえでの注意点は、どのお店でも打ち出せそうな強みではだめ。
- 「USP」を明確にすることで、お客さんに選んでもらいやすくなるだけでなく、他のサイトやニュースサイトからも紹介されやすくなる。