知らないと失敗する居抜き開業!
低投資で開業できることにメリットがある居抜き物件ですが、その反面、いろいろなトラブルの事例も耳にします。
居抜き物件の「良いところ」「悪いところ」をちゃんと理解した上で、かしこく居抜き開業してください!
注意点を理解していないと、
「スケルトンで1から作ったのと同じくらい工事費がかかってしまった…」
「せっかく低投資で開業したのに、維持費がバカにならない物件だった…」
なんてことも少なくありません。知らないと失敗しますよ!
今回は、押さえておきたい居抜き物件のメリット・デメリットをご紹介します。
居抜き物件のメリット
開業費用を大幅に抑えることができる
スケルトン(コンクリート打ちっぱなしの状態)からお店をつくる場合、店舗のデザイン設計に始まり、電気・給排水工事、店舗什器設備まで全て揃えなければいけません。
開業費用のうち「内装工事費用」と「厨房設備費用」が60~70%を占めるというのが一般的です。しかし、居抜き物件を活用して開業することで、その費用を半額から1/3まで抑えることができます。
そして、電気の配線も排水管も、すでに通っているので大掛かりな工事をする必要がなく、工事期間は短くて済みます。
工事期間が短いということは、開業するまでの期間を短くすることがでるということです。工事中にも家賃は発生してしまいます。
開業するまでの期間が短ければ短いほど、空家賃を払う期間が短くなり、早い段階でを得収益を上げることができるようになります。
居抜き物件のデメリット
居抜き物件の99%経営に失敗した物件
大半の居抜き物件に共通して言えることは、前のお店が “経営に失敗した物件” だと言うことです!
だからと言って、あなたもうまくいかない物件だということではありません!
業種・業態がターゲットと合わなかったのかもしれません。またはオーナーの問題だったのかもしれません。立地に問題がある可能性もあります。
前のお店の失敗を繰り返さないように、契約をする前に、なぜ、うまくいかなかったのか理由を明確にしておくべきです。
設備上のトラブルに注意!
居抜き物件でよく起きるのが、設備上のトラブルです。特に排水管の問題による「水漏れ」です。お店によっては根本的に配管工事自体に原因がある場合があります。
水が流れる角度が取れていなかったり、排水管自体が細かったりすると、詰まりやすく、頻繁に業者にクリーニングを頼まなければなりません。
その他にも、排気ダクトの問題や電圧が足りないなどの問題もトラブルとして起きています。
居抜き物件を活用して低コストで開業するのに、工事費や維持費にお金がかかってしまうのでは、居抜き開業の意味がなくなってしまいます。
内覧時には、専門業者に同行してもらい、設備をチェックしてもらうことをおすすめします。
厨房の位置は変えられません!
居抜き物件では厨房の “位置” や “大きさ” を変えないことが絶対条件です!
厨房の床の下は、防水工事、給排水工事、ガス工事、電気工事が施されています。厨房をいじるには多大な費用が発生します。
下にテナントが入っているお店の場合は水漏れをおこすリスクもあります。
お目当ての物件を見つけたら、まず、厨房の “位置” と “大きさ” を確認しましょう!
まとめ
低投資で開業できるということは、良い部分もある反面、気を付けなければならない注意点も必ずあります。
メリット
- すでにある設備や内装をそのまま使える。
- 開業初期投資を低くおさえられる。
- 物件を借りてから短期間で開業ができる。
デメリット
- 前のお店がうまくいかなかった物件。
- 設備上のトラブルが多い。
- 厨房の “位置” と “大きさ” は変えられない。