居抜き開業ノウハウ

飲食店の半数以上が居抜き物件!

2008年のリーマンショック以降に、居抜き物件を活用して開業する人が圧倒的に増え、飲食店の開業事情に革命を起こしたとも言われています。

今では、東京都内で開業した飲食店の半数以上が居抜き物件を活用したお店です。

居抜き物件を活用することで、開業資金を低くおさえることができるというメリットがあります。低コストで開業ができるため、開業のハードルが下がり、あらゆる人にとって開業しやすくなりました。

居抜き物件ならではの特徴を生かした、個性的で魅力的な個人店も増えています。

居抜き物件とは?

通常、店舗を退去する場合には、「原状回復義務」を追わなければなりません。

原状回復義務とは物件を借りて入居した時の状態に戻すこと、または、スケルトン(コンクリート打ちっぱなし)の状態に戻すことことです。

原状回復義務に関しては、契約書(賃貸借契約書)に詳しく記載されています。

しかし、居抜き物件は、飲食店や店舗などで、内外装や厨房設備、家具、什器設備などついた、そのままの状態で所有権を譲渡・売買(造作物売買)が行われ、新たに賃貸借される物件のことを言います。

居抜き開業が増えた要因とは?

居抜き開業とは、前にお店のオーナーが退去した居抜き店舗を、一部または、全てを利用して開業することです。

メリットとして、すでにある設備や内装など利用することで、開業にかかる初期費用をおさえることで、1からお店を作るのに比べ、圧倒的に低コストで開業ができます。

居抜きを利用しいた開業方法は、昔から存在していたが、ごく少数の開業方法でした。スケルトンからお店作りが主流だった時には「居抜き物件はケチくさくて、カッコ悪い」と言われ、あまりよいイメージをもたれませんでした。

リーマンショック以降、インターネットで居抜き物件を専門的に扱う業者が増加し、インターネット上で居抜き情報が飛び交うようになりなりました。

駅前の不動産屋さんを回り、マイソク(物件の概要をまとめた資料)を見ながら物件を探すのが当たり前だった時代に比べ、圧倒的に利便性が良くなりました。

低コストで開業できる居抜き物件を、インターネットで手軽に検索できるようになったことが、居抜き開業が増加した要員だと言えます。

開業のハードルが低くなっても、簡単に繁盛店になれるわけではない!

低コストで開業ができるようになったために、無計画で容易な開業が増えているのも事実です。

「昔からの夢でカフェを開きたかった」とか「ラーメンが好きだかラーメン屋を開きたい」といった、脱サラをして飲食店業界にっ入ってくる方も少なくありません。

金銭的なハードルは低くなり開業がしやすくなったということは、それだけ同業者が増え、飲食店業界の競争が、さらに激しくなっているということです。

繁盛店をつくることは、今まで以上に難しくなっているというのも事実です。

お店独自のアイデアやデザインで、いかに他のお店との差別化をしていくのかが、居抜き開業で成功するための大きな課題です。